母の日にプレゼントを贈る際のマナーについて、選び方、包装、渡し方などがあります。お母さんの好みに合わせたプレゼントを選ぶこと、きれいにラッピングして渡すこと、感謝の気持ちを伝えることが重要です。本記事では、これらのマナーについて詳しく解説します。
母の日ギフトを選ぶときのマナー
母の日ギフトを贈る際のマナーについて、誰もが一度は悩む事でしょう。母の日に贈るギフトを具体的に考える前に、まずは母の日に関するマナーを知ることは大切です。マナーを無視するとお母さんが嫌な思いをしてしまうかもしれません。ここでは、覚えておきたいマナーをご紹介します。
お母さんの好みに合わせた贈り物を選ぶ
母の日の贈り物をする際には、お母さんの趣味や好み、ライフスタイルに合わせた贈り物を選ぶことが大切です。特に母の日は、好きなものや興味を持っている事を考慮することも重要です。例えば、料理が好きなお母さんには、料理本や調理器具が喜ばれるでしょう。お母さんの好みに合わせた贈り物をする事でより喜んでもらえます。「趣味や好みが分からない。」という人は「カタログギフト」がおすすめです。
予算に合わせたプレゼントを選ぶ
母の日ギフトを贈る際には、自分が用意できる予算を考慮することが大切です。社会人が母の日ギフトにかける予算の相場は、3000円～5000円。高価なものを贈ることが必ずしも喜ばれるわけではなく、かえって気を遣わせてしまう事もあります。逆に安価すぎても特別感がなくなってしまうので避ける事が望ましいと言えます。しかし、金額より心のこもったギフトを贈ることが大切だという事を忘れないでください。用意できる予算内でお母さんに喜ばれるギフトを選ぶようにしましょう。
母の日に贈るべきでないギフト
母の日ギフトに限らず、贈り物をするときには、贈っていい物かどうか気になりますよね。単純に「お母さんが欲しがっていたから、この機会に贈ろう。」や、「お母さんの好きな色だからこの色にしよう。」など、お母さんを想ったプレゼントでも、実はNGな物を贈ってしまった。という事にならないように、注意したいですね。特に年配の方は、語呂や縁起を気にされる方が多いので、配慮が必要です。
ここでは、一般的に母の日の贈り物として避けたほうがいいといわれているものを紹介します。
１．靴、靴下、スリッパ、玄関マットなど
一般的に「踏む」「踏みつける」と連想することになるため、目上の人に贈る事はNGとされています。
２．現金
「これで好きなものを買ってください。」という好意でも、「勝手に選んでください。」と解釈されやすいのと、「助けてあげる」という意味にもとられるため、上から目線の印象を与えてしまいます。人によっては喜ばれる場合があるかもしれませんが、実母・義母ともに、きちんと選んだ贈り物をすることがマナーです。
３．洗剤などの日用品や家電製品
実用的で便利ではありますが、洗剤系は「関係を洗い流す」という意味にもとることができますし、「家事をもっとしろ」と、捉えられるかもしれません。そのため、母の日には不向きなギフトと言えます。また、あまりにも日常的な物の為、母の日という特別な日に贈るものとしては相応しくありません。
４．ダイエット食品や美容グッズ
いくらダイエットや美容に興味があっても、母の日という特別な日に贈ってしまうと、体型や容姿について指摘されている印象を与えてしまうため、避けることが無難です。
５．白い花
母の日といえばカーネーションですが、白いカーネーションは亡くなった母へ手向けるものとされています。白いお花はそれを連想させてしまいます。
絶対にNGというわけではありませんが、お母さんが好むもの、欲しいと思っているものを贈ることが最も大切なことといえます。そのためにも、日ごろからのコミュニケーションによって情報を得ることも大切です。
母の日ギフトのラッピング・包装マナー
キレイにラッピングされたギフトを貰うと、とても嬉しいですよね。ラッピングにも気を遣っていると、「私のために選んでくれた。」と、より気持ちが伝わる気がします。更に手書きのメッセージカードを添えると一層特別なのになります。ここでは母の日ギフトにふさわしいラッピングや手作りカードのアイディアを紹介していきます。
母の日に相応しいラッピングで贈る
母の日に贈るプレゼントは、ラッピングも大切な要素の一つです。母の日ギフトに相応しいラッピングには以下のようなものがあります。
１．花やリボンを使ったシンプルなラッピング
花やリボンを使って、シンプルで華やかなラッピングをする方法です。母の日ギフトには、ピンクなどの優しい色合いがピッタリです。
２．ギフトボックス
ギフトボックスは、贈り物を入れるだけで華やかな印象を与える事が出来ます。母の日にはピンクや赤などの優しい色合いや明るい色合いのボックスが人気です。
３．無地のラッピングペーパー
シンプルな無地のラッピングペーパーに、リボンやタグをつけて、簡単ながらもおしゃれなラッピングをする方法です。明るい色のラッピングペーパーを選べばシンプルだけど華やかな印象になります。
４．箱に直接ラッピングする
箱に直接ラッピングする方法は、シンプルながらもお洒落な印象を与える事ができます。箱をリボンで飾ったり、結んだり、マスキングテープを貼ったり、絵を描いたりと、オリジナルのラッピングをすることができます。
母の日ギフトにのしを付ける？付けない？
出産祝いや結婚祝いなどのお祝い事には熨斗(のし)をつけることがマナーとされていますが、母の日はどうでしょうか。母の日の贈りものに厳格なルールはありません。よって、熨斗を付けて贈ってもいいし、贈らなくてマナー違反にはなりませんが、義母に贈る際には熨斗を付けている方が多いようです。熨斗付きで贈る場合には、熨斗の上段部分である表書きには、感謝の気持ちを込めた言葉を一言書きましょう。例えば、「御礼」や「感謝を込めて」や「いつもありがとう」など、さまざまな書き方があります。書き方に決まりはないので、あなたらしい言葉で気持ちを伝えましょう。下段部分の名入れには自身の名前を記入します。贈る相手が実母ならフルネームか下の名前で、義母なら苗字を書くことが一般的です。また、水引は紅白の蝶結びを選んでおくと間違いありません。
おしゃれな手作りカード・ラッピングのアイデア
メッセージカードを添えると、どんなギフトもより一層特別なものに変わります。手作りカードで母の日の贈りものをより特別にしてみませんか。ここではラッピング初心者や、お子さんと楽しく作れるものを紹介します。
◆母の日の手作りカードのアイディア
１．マスキングテープを使う
カードにマスキングテープでデコレーションするだけで、簡単におしゃれなカードが完成します。ハサミものりも使わないのでお子さんにも簡単に母の日の手作りカードを作る事が出来ます。
２．もっとシンプルに、ハート型のメッセージカード
紙をハート型に切り取るだけでも立派なメッセージカードに変身します。更にペンやシール等でデコレーションすれば更に素敵に仕上がります。
◆母の日のラッピングアイディア
１．ギフトシールを使う
ラッピング初心者でも簡単にラッピングができるお助けアイテムです。包装紙の雰囲気に合わせてデコレーションできます。
２．スタンプを使う
文房具店などで見かける可愛いスタンプもラッピングに大活躍します。無地のクラフト紙やコピー用紙にスタンプしてラッピングアイテムに変身させましょう。他にもマスキングテープやお子さんの手形をスタンプしても可愛いです。
３．思い出の写真を添える
お母さんとの楽しい思い出の写真をポストカードのように印刷して、メッセージを書くだけで、心のこもったお洒落なラッピングになりますし、メッセージカードにもなります。お母さんとその時の思い出話もできて、盛り上がるでしょう。
母の日ギフトを渡すタイミングとマナー
母の日ギフトを贈る際には、渡すタイミングやマナーに応じた配慮が必要となります。配送や当日手渡しする場合等、さまざまな場面で注意が必要です。お母さんの立場に立って、大切な贈りものに心を込めて渡せるようにしましょう。
早めに贈る・当日に贈る・母の日の後に贈る
母の日ギフトを贈る際のマナーは、早めに贈る、当日に贈る、母の日の後に贈るいずれの場合でも基本的に同じですが、それぞれの場合によって注意すべき点が異なります。
母の日の前に贈る場合は、お母さんが喜ぶような贈り物であれば、いつ贈っても問題ありません。
ただし、早すぎると「なぜこんなに早いのか？」と不思議がられる場合があるため、適度なタイミングを見計らうことが大切です。
早く贈る際には、母の日ギフトを早く贈る理由を事前に伝えておくと、お母さんは安心するでしょう。
母の日当日に贈る場合は、手渡しで贈ることが一般的です。
毎年、母の日は5月の第2日曜日なので、お母さんが予定を入れている可能性があります。事前に当日の予定を確認するようにして、確実に母の日ギフトを受け取ってもらうようにしましょう。
手渡しであれば、お母さんの予定を確認してから訪問するようにして、渡す際には、感謝の言葉を添える事がマナーです。
配送の場合では、早めに発送して到着日時を調整し、母の日ギフトが届いたころに電話やメールなどで感謝の言葉を伝えるとよいでしょう。
母の日が終わってから贈る場合は、お母さんが喜ぶような贈り物であれば、いつ贈っても問題ありません。ただし、お母さんは母の日に「何か届くかな？」とワクワクしているかもしれませんので、「遅れてごめんね」や「後日ギフトが届くよ」など、一言メッセージを伝えると丁寧です。食べ物を贈る場合には賞味期限が近かったり、過ぎていないかを確認することも忘れずに行いましょう。
プレゼントを直接手渡す場合・配送する場合
直接手渡しする場合は、両手で包むように贈ることがマナーの基本です。その時に言葉や態度も大切で、感謝の気持ちを伝える言葉や、笑顔を忘れずに。より気持ちが伝わる最高の母の日ギフトになります。
母の日ギフトを配送する場合には、配送先の住所や連絡先正確に伝えることが大切です。複数のギフトを贈るため、配送先が異なる場合は、複数の注文をまとめて配送することができるサービスもあるため、事前に確認しておくようにしましょう。
当日に届くように配送日時を指定することができますが、配送業者の状況によっては指定した日にちと時間に届かない可能性もあります。そのため、余裕を持った配送日時を指定するようにしましょう。それでも心配な人は配送業者に問い合わせてみましょう。しかし、いくら当日に届くように手配しても、受け取る相手のお母さんが不在では意味がありません。受け取り方と受け取る時間についてお母さんと事前に確認することが重要です。
言葉やメッセージで感謝の想いを伝える
プレゼントを受け取る際に手紙やカードが添えてあると、より温かみがあると感じることもあります。手紙やカードを贈る際には、感謝の気持ちや思い出話などを綴っておくと一層特別なプレゼントとなるでしょう。普段は恥ずかしくて言えない人こそ、母の日には勇気を出して気持ちを伝えてみてください。
最後に
いかがでしたか。ここまで「母の日にプレゼントを贈るときのマナー」を紹介してきましたが、母の日ギフトを贈る事には細かな注意点があることが分かります。しかし、一番大切な事は、お母さんへ日頃の感謝の気持ちを伝える事です。適切なマナーを守って素敵な母の日にしましょう。